信じて待つ、そして行動する
投稿日:2021.11.26
カトリック教会暦では2021年は11月28日から待降節に入りました。幼稚園でも年長さんによる聖劇の練習が始まっています。ご協力くださる保護者ボランティアの皆様お世話になります。どうぞよろしくお願い致します。
世の中がコロナ禍であっても、たとえ私たちが忙しく忘れていたとしてもクリスマスはやってきます。はじめのクリスマスは、誰もお祝いの準備などしていなかった「時」に、事前に準備されていない「場所」で、イエス様はお生まれになりました。神様の愛とはそういうものかもしれません。事前に盛大な準備をしたから、立派な王宮だから、という「条件」があったわけではない「時」と「場所」を神様は、あえて選ばれたのかもしれません。
幼児期には、無条件に受け入れてもらえている安心感が必要だと言われます。そこから、自分は何でもできるという全能感が生まれ、自分の好きなことがみつかり、やってみようという主体性の芽が育ちます。その後、小学校低学年くらいまでに、自分以上にできる友だちの存在や、小さな失敗や挫折を味わいながら全能ではない自分に気づいていくのだと思います。
私たち大人にできることは、環境を整えつつも 「信じて待つ」 ということでしょうか。これだけ塾に通わせたから、習い事をさせたから、と条件に見合った成果を求めてしまいがちです。そういう私たち自身も誰かの何かのせいにして、あれこれやらない言い訳するのではなく、イエスの降誕を告げられた羊飼いのように、「信じて行動する」大人でありたいと思います。皆様、良いクリスマスをお迎えください。