スパイス
投稿日:2021.12.08
もうすぐクリスマス。
学院内もイルミネーションに彩られています。
子どもたちの心も「聖劇」を通してクリスマスを感じ取ってくれている様子が伺えます。
聖劇の練習ではみんな年長らしい良い表情で取り組んでいますが
何気ない廊下を歩いている時や制作の準備をしている時、手を洗っている時など
何気ない瞬間に「フフフん♪」と鼻歌まじりで自分の世界に浸りながら歌っている姿を見ると
「聖劇を楽しんでいるんだなぁ」としみじみ感じます。
あまりにもノリノリで歌っている姿が可愛らしいので、ついつい笑みが零れてしまうのですが、年長さんは周りの大人がクスッとでも笑うと照れて辞めてしまうので、笑みを我慢する日々を送っています。
給食の話になるのですが、偏食のある子ども、ない子どもがいて、食べられないものも一人ひとり違うのですが、白米が苦手というお友だちがクラスに数名います。
おかずの偏食と違い、白米ですと、ほぼ毎日給食に出ますので、ほぼ毎日嫌いなものを食べなくてはいけません。
半分食べる、食べられるところまで頑張るなど、子ども自身がゴールを決めて給食に取り組んでいます。
そんな11月後半のある日、とある提案を頂きました。
!(^^)!「先生、ぼく、おにぎりにしてくれたら頑張れるかも」
おにぎりにする、そんな工夫で食べられるなら・・・と思ったのですが、コロナでなくともさすがに素手では握れないね、と伝えると
!(^^)!「手袋あるやん!!!!」
本当に子どもって目ざといですよね(笑)
各教室には給食時に一枚ずつ配膳用にビニール手袋が添えられているのですが、それを使えばおにぎり出来るやん!とのこと。
普段は苦手で箸が進まないご飯がおにぎりに姿を変えるだけで食べられると言うなら、握ってみようじゃないか!
ということで、片手でおにぎり、握ってみました。
「めっちゃ美味しい!」
を頂きました(#^.^#)
すると
「いいなぁ」
「私もおにぎりたべたい」
「僕も」
と、おにぎりを所望する声が上がります。
普段は少しクールなあの子も、おにぎりの魅力には勝てなかったようで「私もおにぎり!」と満面の笑みで教えてくれました。
そんなこんなで、おにぎり製造マシーンと化しました。
また、同時期、遊戯室前廊下にこの様なポスターが張り出されていましたので
(‘◇’)ゞ「先生、自分で握りたいんやけど」
と言う強者まで現れました。
「幼稚園よりお家でやってみてよ」とやんわり伝えたのが良くなかったのか、子どもの好奇心は止められないのか、手はしっかり洗ってくれてはいるのですが、セルフにぎにぎでおにぎりを作るお友だちも登場しました。(笑)
おにぎりをたべながら
「やっぱり美味しいな」
「おにぎり最高!」
と笑顔を溢れます。
塩なんてもちろんついていません。
海苔もなければ、梅干しもふりかけもありません。
ただの白米を握っただけ、それだけなのですがお友だちと一緒に食べる、それだけで美味しさ倍増!
子どもたちにとって仲間は最高の『スパイス』なんだなぁ~とあらためて感じました。
自分で握りたい!お願いだから握らせて!
そんなお友だちが多いので、ぜひご家庭でも機会を作ってみて下さいね♪
「おいし~」の顔が素敵
おにぎり食べたくていつもより早くおかずを食べました(おにぎりはデザート?笑)
「やっぱり食べやすいなぁ」としみじみ
「おにぎり待てずにそのまま食べてしまったΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン」のお友だち
「ちゃんと手を洗ってから食べてるよ」と教えてくれています。
「おかわりをおにぎりにして」ということでおかわりおにぎりです♪
大きいおにぎりになりました(⌒∇⌒)
このおにぎりの為に、苦手なお野菜を僕は頑張って食べたのです☆
照れ屋さんのあの子もちゃっかりおにぎりです(笑)
Kawori